緊張について

 緊張の背後には相手に対する関心がある。

 「緊張しないんですね」とか「慣れてますね」とよく言われる。そういうときはたいてい僕が相手に関心を持てないでいるか、相手の姿を捉えられていないときだ。空疎なコミュニケーションだなと感じたとき、僕は緊張感を保てなくなる。無関心な相手に緊張はしないし、できない。どう思われても構わないと感じているとき、脱力が生まれてしまう。

 緊張を必ずしも排除する必要はない。もっともよい状態はその均衡にある。