映画『永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅』

 

 この映画の情報はずいぶん前にネットで知っていて「日本でもやるのかしら?」と思いつつ放置していたら、TSUTAYAのドキュメンタリーのコーナーに新作で置いてあったので借りてきた。

 ビリーバー向けの宗教映画、というのが率直な印象。もうちょっと一般向けというか、ソフトな感じを想像していたのだが、思ったよりもスピリチュアルな要素が濃く「何言ってんだコイツ?」となることしきりだった。出てくる人たちもみんな目がいっちゃっていてなかなかヤバい。唐突に原爆投下の映像が挟まれたり、白の背景でビリーバーの方々がヨガナンダの思想を語るくだりなど、もうとにかく胡散臭い。ババジやユクテスワも出てくるし、インドとか神秘思想とかそういうニューエイジな匂いがプンプンで、この手の雰囲気が好きな人にはたまらない映画。

 映画のなかでジョージ・ハリスンのインタビューとか、スティーブ・ジョブズをめぐるエピソードもある。「彼の思想はビートルズスティーブ・ジョブズに影響を与えてるんだ! すごいんだぜ!」と言いたげな(いや、実際スゴイけども)一方で、彼の思想そのものについてはあまり語られないのが残念ではある。まあそれも致しからぬことだが、そういう意味で「続きはWebで」ならぬ「続きは自叙伝で」の映画になっている。

 もともと僕はヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』を知ってはいて、そのうち読もうと思っていたくらいだし、精神世界とかスピリチュアルがそもそも好きなある種のマニアなので、この映画のカルト臭い雰囲気も楽しんで観られたが、そういう世界にまったく興味のない人が観ても退屈であまり面白さを感じられないだろう。まあそんな人は観ないだろうけど。